風俗の歴史　古代編

風俗の歴史はここから始まった

日本初の風俗と関係する性稼業の営みの始まりは巫女であったと言われています。巫女は神と医師の疎通をするための舞踊、歌などを仕事としておりましたが、男性への接待の一環として性交渉を行うということもありました。

当時、巫女との性交渉　＝　神との交信をするという意味合いがありこの時代には性交渉をすること自体に意味があり金銭のやり取りはなかったとされています。 時代が進むにつれて、巫女が神社を離れ諸国を旅する。

そして舞踊を披露するようになり、その過程で役人や旅人を空いてに性を売るようになったと言われています。 現代では『風俗嬢』と呼ばれる人たちはこの時代から『遊女』『遊行女婦』と呼ばれる遊芸集団が誕生するようになりました。

ただ、この時代には風俗業という生業を行っていたわけではなく、現代のように単に性を売るということではありません。この時代の遊女たちは性交渉を舞踊や歌のように 遊芸の域にまで高め、あくまでも【遊芸】として性交渉を行っていたのです。

鎌倉～室町時代編

古代日本で生まれた現代の風俗の原型ですが、交通の発達に伴って遊女たちの数自体が急速に増えていきます。安土桃山時代、戦国武将で有名な豊臣秀吉は市中の私娼を取締り風俗の統制を図りました。遊女の働く遊女屋を特定の地域に集め『遊郭を作ります。これが、公営の売春地帯の始まりになります。 日本で最初に遊郭が置かれた場所は、1585年の大阪です。

江戸時代編

江戸幕府成立後、1617年、日本橋人形町付近に吉原遊郭が誕生します。吉原遊郭の中でも、暗いの高い遊女は、『花魁（おいらん）』と呼ばれ、美人がや浮世絵のモデルになるなど、庶民から羨望の眼差しで見られる遊女が生まれました。 ※　花魁･･･見た目が華やかでかつ、古典、書道、若、三味線、囲碁、茶道などを習得

　一件華やかな遊女ですが、そこで働く女性の大半は貧しい農村からわずかな金額で『奉公人』として売られてきている幼女がほとんどとなり、江戸時代は実質的な人身売買が行われていたため、貧しい親の借金の肩代わりに遊郭に売られる幼女が多いとのことでした。 一般の遊女たちは連日連夜、不特定多数の男性との性交渉を余儀なくされ、契約期間＝年期が明けるまで辞めることはできないとされていました。

※　年期･･･最長10年・27歳まで 遊女たちは梅毒のリスクに常にさらされ、健康な状態で年期を迎える遊女は非常に少なく命を落とす女性が大半とされています。　こうした遊女の悲惨な境遇は、『苦界』と呼ばれました。